
Message01
代表からのメッセージ
会社の歴史と成長
私たち(株)INPEXパイプラインは、親会社である(株)INPEX(旧帝国石油(株))が生産する国産天然ガスを輸送するパイプライン施設の保守管理を目的に1979年に設立、当初社名は帝石パイプライン管理(株)として事業を開始しました。
日本海と首都圏を結ぶ330km、国内初の長距離高圧ガスパイプラインとして東京ラインが運用を開始したのはその17年前に遡りますが、それを含めても当時私たちが管理するパイプラインは、まだ総延長600km足らずでした。
その後、クリーンで供給条件の安定した国産天然ガスは、積極的な需要開拓によって市場を徐々に拡大していきます。そして、それと共にパイプラインも延伸や能力増強工事を繰り返してきました。
一方、ガスソースについても、2013年のINPEX直江津LNG基地の運転開始により、自社基地からの海外LNGの受け入れが可能となり、供給能力および安定性の大幅な改善を実現しています。
このようにINPEXの国内ガス事業の成長に合わせて、当社の役割も拡大していきます。組織や機能を再編拡充、またスタッフも増強して経験や実績を積み重ね、現在はINPEXグループの国内における石油・天然ガス事業を統括している(株)INPEX JAPANを親会社とし、パイプライン沿線に10支所・2分室を配置し、新潟を起点に関東甲信・北陸・東海と、1,500kmを超える広域ネットワークを管理・運営する会社に成長してきました。
私たちの使命 パイプラインは天然ガスの製造拠点と需要地・需要家を繋ぐチェーンの役割を担っています。環境にやさしいエネルギー天然ガスを、チェーンに繋がる地域の家庭や工場に安全に安定して届けること、そして生活や産業に欠かすことのできないエネルギー供給を通じて、地域社会の豊かな暮らしや活発な経済活動を支えていくこと、それが私たちの使命です。
そのために、ガスを一時たりとも止めないよう、そして異常を速やかに発見できるよう監視センターでは24時間体制で全線遠隔監視を行い、各支所スタッフによるラインパトロールや施設点検を通じた輸送管理を継続しています。
またパイプラインおよび付帯施設の保全・補強・改造などによりインフラの健全性を維持すると共に、他のエネルギー関連事業者との連携強化による緊急時のガス融通体制についても整備を進めることで、ネットワーク全体の供給安定性を高めています。
さらに地下埋設されて途切れることなく繋がるラインルート確保のために、官公庁や市町村を含めて沿線・地域の多様なステークホルダーとの信頼関係を維持し情報共有を密にすることで、相互の支障回避や施設の損傷防止に繋がる活動を強化しています。それらを支える安全衛生管理(HSE)、渉外部門、調達部門、本社コーポレート部門(総務・人事・経理)を含めて、全社が一体となってその任務に向き合っています。
社会や環境の変化、私たちも変化を 現在、当社を取り巻く環境は大きな変革期を迎えています。世界的な脱炭素化の進展や2050年カーボンニュートラル宣言、自然災害の頻発化・激甚化などによる環境影響等、更なるチャレンジが求められることが想定されます。しかし、一方では国の新たなエネルギー戦略において、天然ガスが移行期の貴重なエネルギーとして再認識されたところであり、この天然ガス供給に欠かせないパイプラインは、今後も重要な社会基盤として将来に引き継いでいくことになるでしょう。
私たちは、多発化・激甚化する自然災害からパイプラインを守り、公益性の高いエネルギー供給システムを維持し続けるために、一層効率的で安全なライン管理を目指していきます。天然ガスの安全安定供給は私たちの変わらぬ使命ですが、社会環境の変化に真摯に向き合い、柔軟に対応しながら私たち自身も挑戦を続け進化していきたいと考えています。
会社の原動力、仲間とともに 会社の原動力は、そこにいるスタッフ・個人の力であり、それは会社の大切な財産です。そして個性の異なる個々の力が集まり、組織一体となってより大きな推進力が生まれます。ともに働く仲間と一緒に大きな力で変化する時代の扉を開いていきましょう。豊かでクリーンなエネルギーで社会を支え続けていくという、会社の使命に共感してくれる高い志を持った皆さんと一緒に働く日を心待ちにしています。

代表取締役社長三浦 和佳